違いを受け入れるということ

はじめに

このエントリーは『「Diff」 DevLOVE Advent Calendar 2015』の5日目の記事です。DevLOVE Advent Calendarには2013、2014に引き続いて3年連続参加になります。

ちなみにここまでのラインナップは特定の2社の中の人で固められているのですが…

12/1:ギルドワークスさん
12/2:ギルドワークスさん
12/3:弊社
12/4:ギルドワークスさん
12/5:弊社(今回)

ギルドワークスさんと弊社無双な感じに…この先どうなる?(^_^;)

昨日、「今の自分とありたい自分」という記事を書いたKimKimmyMiさんからバトンを受け取りました。よく考えたら去年もKimKimmyMiさんからのバトンでしたね。

 

自己紹介

改めまして、伊藤英明@itow_ponde)と申します。

駅すぱあと」でお馴染みのヴァル研究所で、主に新規事業開発のために仮説構築/検証をする仕事をしています。
HCD(人間中心設計)専門家の資格を持っていて、社内でHCDに則った開発を実施、啓蒙する立場でもあるのでユーザー調査の設計や実施、その結果に基づく仕様検討にも関わっています。

やってることは以前と変わらないのですが、最近になって対外的なわかりやすさ重視でUXデザイナーを名乗るようになりました。

 

今回のテーマ

今回のテーマは「Diff」です!と言われて、エンジニアではない私は、恥ずかしながら「Diffとは何だ?」というところから始まりました。

ということで、困ったときはWikipedia大先生の登場です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Diff

diff(ディフ)とはファイルの比較を行うためのコマンドで、2つのファイル間の違いを出力できるプログラムのこと。

ふむふむ…

要するに違いとか差分の話をすればいいのか…と、解釈しました。

 

開発の現場における「違い」

私は元々「ユーザビリティエンジニア」として製品やサービスの「わかりにくさ、使いにくさ」を洗い出し、改善する仕事をしてきました。

この「わかりにくさ、使いにくさ」は、開発者とユーザーの間にある視点の違いによって生まれていると考えているので、一般ユーザーを対象にしたユーザビリティテストやインタビューを多く行ってきました。

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その中で、ユーザーとの対話を通して多くの価値観を理解すること、その価値観に対して応えられる製品やサービスについて考える事を自然と身に付けてきました。

そして、この「価値観の理解とそれに応えること」は、開発の現場における「違いを乗り越えること」に近いように感じています。

 

事実としての違いを受け入れ、価値観を理解する

価値観を理解することは、まず対話によって相手のことを知ることから始まります。知ろうと思わなくても、業務上やプライベートでコミュニケーションをとる相手であれば自ずと知るようになります。

すると、まず最初に相手との違いが見えて来ると思います。違いは目に付きやすいですし、気になるからです。
しかし、ここで見えている違いは表層的なものでしかないので、すぐに拒否反応を示してはいけません。対話・コミュニケーションを続け、繰り返すことで、その人の持っている知識、交友関係や家庭環境などの文化的背景などから形作られている「価値観」を理解する事ができます。

※相手の価値観をいかに引き出すかというテクニカルなお話は、とてもわかりやすくまとめられている本があるらしいという噂を小耳に挟んだのでそちらを参照していただくのがいいと思います(我ながら酷いステマだw)。

正義の反対は「悪」ではなく「別の形の正義」という例えがありますが、お互いの考えにはそれぞれの価値観に基づく正義があり、お互いに「自分が正しい」「自分と違う=何かが間違っている」と思っているからこそからこそタチが悪いとも言えます。開発の現場でもこのような衝突が起きていないでしょうか?

違いは違いとして受け入れるのは理解のための第一歩で、その元になっている価値観を知ることで相手が何を大事にしているのか、何を正しいと感じて行動しているのかに近づけるのだと思います。

 

バトンタッチ

次回はposaunehmさんです。またギルドワークスさんの中の人ですねw