「越境」にまつわる自分史

はじめに

このエントリーは「DevLOVE Advent Calendar 2014「越境」」の2日目の記事です。

改めまして、伊藤英明@itow_ponde)と申します。最近、同姓同名の方が結婚しましたね。おめでとうございます。

前回のちゃちゃきさんのネタ振り

次はhcdvalueというコミュニティでもお世話になっている、人間中心設計の駅すぱあ…もとい、エキスパートのHideaki Itoh(@itow_ponde)さんです!

にもあるように、人間中心設計(HCD=Human Centered Design)の専門家として、経路検索の「駅すぱあと」でお馴染みのヴァル研究所で働いてます。

自分にとっての越境って?

自分にとっての「越境」とは変化の度にそれに対応し、何かしらを身につけてきた歴史のようなものだと感じています。ここまでの自分をその観点で振り返ってみると、これまで6回ほどの越境を体験しているようです。

1.「理系→文系」への越境

高校の中盤までは特に目的もなく理系のクラスにいたのですが、デザインの勉強をしようと思い立って文系のクラスに移動、デザイン学科のある大学へ進学しました。

そこで恩師に言われた「デザインとはものづくりを通して使う人の生活をよいものにするための活動だからです」という言葉は、その後デザインをしていく上での基本姿勢となっているような気がします。

2.「プロダクトデザイン、インタフェースデザイン→感性工学」への越境

大学ではずっとプロダクトデザインやインタフェースデザインの勉強をしていたのですが、大学院に進学してからは感性工学の研究として、デザインの要素とユーザーに与える印象の間にある因果関係を明らかにする方法を探っていました。

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3.「プロダクトデザイナーユーザビリティエンジニア」への越境

2004年に最初の就職をしました。

これが前職にあたるのですが、デザイナーとして入社したものの会社の方針や世間的な流れに乗ってユーザビリティエンジニアとして「人間中心設計」に関わるスキルを身に着けていきました。また、この頃がデザインをしていく上で興味の対象が「モノ」から「モノを使うヒト、コトへ」移っていった時期でもありました。

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4.「社内→社外コミュニティ」への越境

ある時期に自分の社外でもHCDの実践のために積極的に活動しているコミュニティ「hcdvalue」があることを知り、参加するようになりました。

この頃に「UXとは」「UXをデザインするとは」ということについて今まで以上に考えるようになったのですが、UXとその実現手段の関係は、自分が大学院時代に研究していたデザインの要素とユーザーに与える印象の間にある因果関係と似ているのではないかと思っています。

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ということは、UXの実現手段も数学的に導き出せるはずなのですが… という話はまたの機会のためにとっておきましょうw

5.「HCD系コミュニティ→開発、ゲーム系コミュニティ」への越境

hcdvalueで何度かワークショップのイベントをしていくうちに、開発系のコミュニティ

「DevLOVE」とゲームの開発者コミュニティ「IGDA日本」とも接点があり、業界を横断しての勉強会「HDIfes」を開催するようになりました。

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毎回、共通のテーマについて各業界からの講演者から発表してもらうことで、同じことについて各業界で異なる呼び方をしていることや、業界ごとにやり方の違いや工夫があることなど多くの気づきが得られています。

6.「前職→ヴァル研究所」への越境【NEW!】

今年の10月に転職をしました。

現状はできることを模索しているようなところがありますが、いい意味で空気を読まずに色々な方たちを巻き込んで、どんどん越境させていきたいと思います。

バトンタッチ

3日目はなかがわしんいちさんです。

面識はありませんが、どうやら同い年で住んでいる地域も近いようなので、どんな越境のお話が聞けるのか楽しみです。